アシスタント・プロフェッサー in アメリカ

2018年からアメリカでアシスタント・プロフェッサーとして働き始めました。主に研究経過を記録として残していこうと思います。

査読した訳が分からない論文

いつぞやに査読した論文がmajor revisionになり、修正された論文をまた査読したんだけど、なんかクオリティーが低い。

1)英語が変すぎて、意味が分からない。正直、論文の内容からどこの国の研究者かは検討がつく。最初の査読のコメントにも英語の問題について書いたけど、すると、複数いる著者の中にネイティブの人がいて、その人にまた直してもらったと書いてあるけど、疑わしい。

2)統計分析の解釈の仕方が間違ってる。SEMを使ってて、SEMのchi-square testのnullとalternative hypothesesが何だかを理解してない。だから、わーい!p値が.05未満だからきっといい結果だ!と初歩的な間違いを犯す。そして、その点を指摘したら、その文章がきれいさっぱり削除され、chi-square testの結果がどこにもなくなってる。訳が分からない。

3)表に間違いがありすぎる。Confidence intervalに予測した値が入ってなかったり、つじつまが合わない値があったりと、訳が分からない。

4)なぜか今回の分析からは出しようがない結果が含まれている。Dependent variableがcontinuousにも関わらず、なぜかlogistic regressionを行ったかのように、odds ratioらしき結果がある。みんなに内緒にcontinuousの変数からカテゴリーでも作ったとか?訳が分からない。

 

さて、この論文はどのような結果になるのでしょうか。。。