アシスタント・プロフェッサー in アメリカ

2018年からアメリカでアシスタント・プロフェッサーとして働き始めました。主に研究経過を記録として残していこうと思います。

Faculty Search CommitteeのChairになって

二`、三ヶ月ぐらい前に学科長からSearch CommitteeのChairをして欲しいと頼まれ、内心めんどくさいなーと思いながらも、引き受けて最近採用する人が決まりました。その中でいくつか感じたことがあったので、紹介したいと思います。

 

今年4月にも、同じテーマでブログかいたので、今回はそれ以外の点で書いてみました。

aimhigh20190212.hatenablog.com

 

まず今回の応募はアシスタントまたはアソシエイト・プロフェッサーのポジションだったので、幅広い経歴を持っている人からの応募があった。来年PhDを取得する大学院生、すでに他の大学でアシスタント・プロフェッサーまたは、アソシエイト・プロフェッサーとして働いている人からの出願があった。今いる大学はティーチングもできないといけないので、まだ教える経験の浅い大学院生は少し不利になりがちだった(特に院生によってはまだ自分のクラスを持ったことがなかったりする(TAの経験のみ))。だから、もし将来R1の大学以外にも働きたいと思っている院生がいたら、自分のクラスを持てないか、学科に聞いてみたほうがいい。その経験があるだけで大分違う。

 

また、ここ数年重要視されてきたのが、Diversity, Equity, and Inclusion (DEI)。自分なりにどのようにDEIをティーチング、研究、またはサービズに取り入れているか説明できるようにしたほうがいい。大学によっては、DEIのstatementを提出させるところもあるみたい。うちはしなかったけど、面接では聞いた。

 

これは当たり前だけど、二次面接のteaching demonstrationやresearch presentation(いわゆるjob talk)は準備が大切。過去には、どこかの学会で発表したポスター数枚をそのまま使った人もいたけど、個人的にはもう少し準備してきてほしい。特にすべての面接はZoomで行ったので、ポスターを全画面表示されると、細かいところが見えない。なので、もう少し考えてから準備してほしい。院生の時から、こういった教授職の面接にくるアプリカントのteachingまたはresearchの発表を聞く機会はあると思うので、その時からどういったプレゼンが良い・悪いかを考えて、自分のプレゼンに取り入れたほうがいい。

 

最後に、事前調査も大切。特に、committee memberの人たちの研究テーマを把握しとけば、隙間の時間に研究の話ができる。一人のアプリカントが私の研究テーマを聞いてきたけど、大学のウェブサイトに載ってるし、んー、そこは調べといてもいいんじゃないと思った。しかも、このアプリカントとは少しテーマかぶってたし。。。もちろん、これが直接合否に直結するわけではないけど、印象がね。

 

と、今回のsearch committeeを通して感じた4つの点を書いてみました。大学教員の面接は長丁場で大変だと面接者を見て改めて感じました。。