アシスタント・プロフェッサー in アメリカ

2018年からアメリカでアシスタント・プロフェッサーとして働き始めました。主に研究経過を記録として残していこうと思います。

世界大学ランキング

最近、Times Higher Educationによる世界の大学のランキングが発表されたみたいで、アジア圏では中国の大学の躍進がすごいという記事をよんだ。

そして、ちょうど今日査読した論文がおそらく中国の大学の研究者によるものだった(詳しくは書かないけど)。というか、最近中国の大学に在籍している研究者の論文を本当によく見かける。特に地震や災害に関する論文を読むと、中国で起きた四川大地震や他の災害に関する論文を多く見る。それも、なんでそこまでアクセスがあるの?と疑問になるような論文もある(例えば、村民のかなりの割合が調査に参加していたり)。在籍している大学の中国人研究者と話をする機会があったけど、中国ではデータがかなり集めやすく、倫理的な制約もほとんどないという話をきいた。もちろん、被害者の方に負担がかかるようになってしまったら、本末転倒であるので、そのバランスは保たないといけないけど、あまり制約がない分こういったデータも取りやすいのかもしれない。

日本の大学の現状は正直よく分からないけど、未だにハゲタカジャーナルに出版している研究者(特に国立大学)が多いと聞いたし(https://mainichi.jp/articles/20180903/ddm/041/040/074000c参照。有料みたいだけど、検索したら、大学別の投稿数がでると思います。)、能力ではなく年齢で評価されたりするという話も聞いた。ただ、同じ分野の知り合いでアメリカでPhDを取得後、日本の大学で教員になった際、あまり研究業績はなかったけど年齢のおかげで准教授スタートとなったというエピソードもあるので、ある場合には有利に働くこともあるかも。。。アメリカだと、どんな大学でもそんな話は聞いたことがない。ただ、本当に日本の大学10校を100位以内にしたいなら、そんなことをしてる場合じゃないとも思う。